いい加減 | しまふくろうの森

いい加減

昨日、ナスとひき肉の味噌炒めを作った。
味が薄すぎたので、残りを味付け直して昼ご飯にした。


……今度は濃すぎた(爆)


料理の得意な母に、料理を教わろうと試みたことが何度かある。
しかし、「どれくらいの大きさに切るの?」「お塩どれくらい入れるの?」などといった私の質問に対して、母は押し並べて「適当に」「いい加減に」と答える。
もちろんそれは、「どうでもいい」という意味ではなく、「ちょうど良く」「適宜に」と言う意味なのだが、それがどの程度かわからないから聞いているのだ。

結局感覚を頼りに料理を作る母には、何グラムとか何センチ角とかいう具体的な数字を求めても仕方がなく、そんな具体的な数字を聞いたところで私もそれをきっちり守って作るような性格ではないので、「料理は舌で覚えろ」ということなのだと勝手に結論付け、それ以降は母の味を覚えることに専念した。

つまりは、「たまには私が作るわ、お母さん」などと殊勝なことを――母の日ですら――言うような娘では全くなかったというわけだ。

とはいえ、私の学習方法もあながち間違いではなかったらしく、やってみりゃぁそれなりに出来るもんだと最近自分で自分に感心したりする。
しかし、母は豆嫌いのせいで味噌料理が得意ではない。
母は味噌料理をほとんど作ってくれなかった。味噌汁が食卓にのぼれば、父が「おっ、どうした、今日は何があった?」というほどだ。
だから、私の舌にはデータがインプットされていない。
「毎日味噌汁がなきゃ許せない」なんていう人のところには絶対に嫁げないだろう。まして、味噌炒めなんて…………








……己の失敗を人のせいにしてはいけません……orz